Windows10では、パソコンの動作が不安定になったり、遅くなったりしたときに「このPCを初期状態に戻す」という操作を行って、パソコンを買ったときのようなスムーズな動作の状態に戻すことができます。
「このPCを初期状態に戻す」を実行するためにかかった時間について紹介します。
初期状態に戻すとどうなるのか
まず、「このPCを初期状態に戻す」を実行するとどうなるのかを説明します。
「このPCを初期状態に戻す」を実行すると、パソコンに自分でインストールしたアプリは消えてなくなります。
同様にプリンターやマウスなどの周辺機器も設定が削除されて使えなくなります。
そのため、使いたいアプリや周辺機器は初期状態に戻した後に、自分で使えるようにする必要があります。
マイドキュメント、デスクトップ、ゴミ箱の中のファイルは設定により残すことができます。
ただし、ファイル等は消えて無くなる可能性もあるので、予め外付けハードディスクなどにコピーしておき、データが消えても問題ないようにしておきましょう。
「このPCを初期状態に戻す」を実行する方法
「このPCを初期状態に戻す」は「Windowsの設定」から行います。
スタートメニューから「設定」をクリックします。
「更新とセキュリティ」をクリックします。
左のメニューから「回復」をクリックし、「このPCを初期状態に戻す」の「開始する」ボタンをクリックします。
すると「このPCをリセットする」のウィンドウが表示されます。
個人用ファイルを「残す」と「削除する」を選択できますが、リセット後も自分でこのパソコンを使うのなら「個人用ファイルを保持する」がお勧めです。
「準備しています」と表示されます。
「次へ」をクリックします。
「次へ」をクリックします。
「準備しています」と表示されます。
「リセット」をクリックするとパソコンのリセットが開始されます。
リセットが開始され、進捗が100%になるとパソコンが数回再起動し、リセットが完了します。
リセット後の状態について
「このPCを初期状態に戻す」の実行後は、Windows10へのアカウント登録やパスワード、Wi-Fiへの接続設定が残っており、スムーズにログインできました。
ただし、リセット前にわかっていましたが、Bluetooth接続のマウスが使えなくなっており、再接続の必要がありました。
個人用のフォルダである、ピクチャ、ダウンロード、ビデオ、デスクトップ等に保存されていたファイルはそのまま残っていました。
最初からパソコンに入っていた、Windows標準のアプリやエクセル、ワード等のオフィスアプリが残っていました。
後から個人的にインストールしたアプリはすべて削除されて残っていませんでした。
「このPCを初期状態に戻す」の所要時間
「このPCを初期状態に戻す」を実行してパソコンをリセットするのにかかった時間は、最初の「リセット」をクリックしてから、再起動後のデスクトップ画面が表示するまでに約30分の時間がかかりました。
パソコンのハードディスクを完全に初期化し、Windows10を最初からインストールするとなると2時間程度かかるので、この「このPCを初期状態に戻す」はとても早くパソコンの状態を復帰させるには便利な機能と言えます。
ただし、パソコンを人に譲ったり、売ったりする場合には、この「このPCを初期状態に戻す」では個人情報の削除が不十分ですので、ハードディスクを完全に削除し、Windows10を再インストールするなどの別の方法で行うことが必要です。
以上、「このPCを初期状態に戻す」を実行する方法と、その所要時間について紹介しました。